大谷翔平が所属するロサンゼルス・ドジャースのホームスタジアム『ドジャースタジアム』はアメリカの西海岸ロサンゼルス都市部にある。56,000人収容のアメリカの典型的なボールパークといった感じで、ロサンゼルスの暖かい気候もあいまって野球観戦には最高のスタジアムだ。
日本人なら2009年のWBC決勝でイチローの延長戦タイムリーヒットで優勝を決めたスタジアムとしても知っている人もいるだろう。
大谷翔平が前にいたロサンゼルス・エンゼルスはロサンゼルスの都市部からは離れたディズニーランドで有名なアナハイムにホームスタジアムがあった。日本から大谷翔平の応援に行くのも主要空港のロサンゼルス国際空港(LAX)から近いのでより行きやすくなった。
ドジャースタジアムはLA都心からも近いのでメトロバスやウーバーでも行きやすい場所にあるが、スタジアムまではなかなかの距離を歩くことになる。
ドジャースタジアムの周りは比較的治安がいい。近くのチャイナタウンも含めて治安が悪い地域ではない。
広大な駐車場の真ん中にあって車で来る人がほとんどだ。
ドジャースタジアムへ行くなら『ドジャースタジアム・エクスプレス』がいい、ロサンゼルスの中心部にあるターミナル駅の『ユニオンステーション』の西口から乗ることができる。
試合がある日のみ試合開始の90分前から約10分間隔で運行され、試合チケットで無料で行き帰りで利用できる。所要時間は約15分でスタジアムの敷地内に入ってスタジアムの正面で降りられる。
帰りのユニオンステーション行のバス停はTOP DESK(ドジャースタジアムのホームベース)かCETER FIELD(ドジャースタジアムのセンターポジション)にある。
郊外の ハーバーゲートウエイトトランジットセンターからも運行されている。試合がある日のみ試合開始の2時間前から約30分間隔で運行され、試合チケットで無料で行き帰りで利用できる。所要時間は約1時間なので使う場合には早めがいいと思う。
俺はLAに学生時代に3ヶ月ほど滞在し大好きで何度も訪れていて、LA郊外のオレンジカウンティでも働いたことがある。
ロサンゼルス国際空港(LAX)からの交通手段やLAの治安、ドジャース・日本人街、誰もが知るハリウッドなどを自分自身の経験から紹介していく。ドジャースタジアムに行く以外でも役に立つ情報だと思うので参考にしてもらえると嬉しい。
『LAX⇒ユニオンステーション』交通手段と治安
『ロサンゼルス国際空港(LAX)』にはバス以外の公共交通機関はない。日本からLAXに到着するのに事前にしっかりと交通手段を調べておくことが大事だ。『LAX』から『ユニオンステーション』の主な交通手段を紹介していく。
最も簡単に行けるのが直通バス『LAX FlyAway® Bus Service』だ。運賃も$9.75で安く『ユニオンステーション』までノンストップで乗り換えもない最も安全な移動手段だ。
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LAX FlyAway® Bus Serviceの時刻表や詳細
www.lawa.org
メトロバスと治安
LAを網の目のように張り巡らせた最も充実した交通手段がメトロバスだ。メトロバスを乗り継いでいけばLAのあらゆる場所に行くことができ、LAXからも乗り継いでユニオンステーションにも行くことができる。
LAのメトロバスは治安が悪いと思ったほうがいい。
LAでは車を所有しているのが当たり前でバスは車も持てない人が利用するものというのが一般的な感覚だ。日中は現地の学生もバスは利用しているので基本大丈夫だが、覚えておいたほうがいいのはアメリカの感覚は日本と全然違う。
運転手によっては乗車運賃が足りなくても「いいよ乗れ」って感じでホームレスの人でも簡単に乗せてしまう。俺が間違えて乗ったときには運転手が「ちょっと待て」と途中のバス停まで送ってくれたり、頼んだらバス停が無いところでも降ろしてくれたりと逆に言えばメチャメチャ親切ではある。
夜中にバスを乗るのはできるだけ避けたほうがいいが、乗るのであれば運転手に近い前に乗ったほうがいい。メトロバスは縦長のバスもあるので後ろは犯罪に巻き込まれるリスクがあり危険だ。
地下鉄と治安
LAXからバス以外の公共交通機関を使えないこともない。メトロバスで30分かけて、近郊の地下鉄「Metro C(グリーンライン)」の「Aviation / LAX」駅まで行くことができる。乗り継いでLA都心部に直通バス『LAX FlyAway』より安く行くことができる。
地下鉄も治安が悪いと思ったほうがいい。このMetro C(グリーンライン)と南の街ロングビーチに向かうMetro A(ブルーライン)は治安が悪い傾向があるので、日本から長期フライト後は避けたほうがいいと思う。
当たり前の考え方だが誰もいない車両には乗らないようにするのが大事だ。できるだけ多くの人が乗っている車両に乗るのが自分を守るうえで最も有効だと思う。
その他『レンタカー・ウーバー』
バス以外だと国際免許をとってレンタカーを借りるかカーシェアのウーバーで移動することになる。LAは車社会で地下鉄や鉄道は観光地の一部のみなので、レンタカー・ウーバーを使うと観光するのにも便利だ。
ドジャースと日本選手、リトル・トーキョー
『ドジャース』はMLB屈指の名門球団の一つで、西海岸ではトップクラスの人気と実力のチームだ。
ジャッキー・ロビンソンが初のアフリカ系アメリカ人選手としてドジャースでプレーしていたことも有名だ。メジャーリーグでの人種差別を打破、ジャッキー・ロビンソンの背番号『42』はMLB全球団の永久欠番となっている。ドジャースタジアムにはジャッキー・ロビンソンの記念のモニュメントがたくさん置かれている。
ドジャースは大谷翔平が在籍する前から日本との交流があって、LAには日本人街もあるので日本との接点が多い。
リトル・トーキョー『全米日系人博物館』
LA都心部ダウンタウンの近くの日本人街『リトル・トーキョー』にある『全米日系人博物館』に行ったときに、ドジャースの日本選手の展示がされていた。
ドジャースは大谷翔平のほか「石井一久」「木田優夫」「中村紀洋」「斎藤隆」「黒田博樹」「前田健太」「ダルビッシュ有」「筒香嘉智」「山本由伸」が在籍してきた。
ドジャースでたくさんの日本人がプレーしてきたが、最も功績が大きい一人が『野茂英雄』だ。1995年にMLB史上初の日本出身の投手としてドジャースでデビュー初年の「13勝6敗」のほか、「MLBで2回ノーヒットノーラン」などの活躍で日本の野球にも多くの影響を与えた。
ドジャースは巨人や昔のバッファローズなど日本野球との交流も多い球団だ。
日本人街としての『リトル・トーキョー』
リトル・トーキョーはアメリカ最大の日本人街で、全米日系人博物館のほかに日系ホテルなどたくさんの日系の施設がある。
リトル・トーキョーの中心的な場所が『日本村プラザ』だ。
日本的な建物と日本語がいたるところにあって、日本食の店やアニメショップなど観光地としても面白い場所だ。
ハリウッド観光と地下鉄
LAに来たなら野球観戦だけはもったいないので『ハリウッド』についても簡単に紹介する。
ハリウッドには世界で最も有名な映画館だと言っても過言ではない『チャイニーズ・シアター』、ロサンゼルスの文化遺産にも登録されている『エル・キャピタン劇場』など、誰でも一度は見たことがある観光スポットがたくさんある。
ハリウッドで有名な星型のプレートが並ぶ『ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム』も。
いろんな場所からハリウッドの象徴的な『Hollywood Sign』が見られる。
ストリートアートがいろんな場所にあるので歩いているだけでも楽しい。
大谷翔平が好きな『In-N-Out Burger』
大谷翔平がインタビューで好きな食べ物を聞かれ答えていた『In-N-Out Burger(イン・アンド・バーガー)』の店舗がハリウッドにある。
In-N-Out Burgerはアメリカの西海岸を中心に出店しているハンバーガーショップで、店内には冷蔵庫・冷凍庫・レンシレンジがない。名前の「IN-and-Out」つまり、肉や野菜やポテトを冷凍・冷蔵しないで素材をそのまま提供することがコンセプトで、新鮮なハンバーガーやポテトが食べられる店だ。
俺もLA滞在中はほぼ毎日食べていた。物価高の中でも価格もかなり安いのに味も新鮮でメチャメチャうまい。当然日本で食べれないのでLAで一度は食べてほしい。
クオリティー維持のため大規模なチェーン展開は行っていないで店舗数が少なく、ハリウッドの店舗が最も行きやすい場所にある。
ハリウッドからドジャースタジアムへ
ハリウッドにはMetro B(レッドライン)の『Hollywood / Highland』『Hollywood / Vine』が歩ける距離に2駅ある。Metro Bは都心部を走っていて通勤客も乗るので治安は比較的いい。
ドジャースタジアムへの直通バス『ドジャースタジアム・エクスプレス』がある『ユニオンステーション』までは直通で約30分で行くことができるので便利だ。
『治安について』まとめ
LAの治安について簡単にまとめて言うなら、LA全体を地図で見たときにロサンゼルス国際空港(LAX)より南の地区は地下鉄・バス含めて治安が悪い傾向がある。
地下鉄だとMetro C(グリーンライン)と南の都市ロングビーチに向かうMetro A(ブルーライン)は治安が悪い。地元のアメリカ人でもこの地区で恐喝にあったことがあると何度も聞いたことがある。できるだけLAXよりも南の地区には行かないほうが良い。
「地下鉄では誰もいない車両には乗らない」「バスは運転手に近い前に乗る」ようにするのが大事だ。そして夜遅くは一人で歩かないようにする。日本では当たり前でないかもしれないけど基本的なことを守って危険な場所を避ければ、よほどのことがない限りLAでも危ない目には合わない。
ロングビーチの治安はそれほど悪くはないがブルーラインを使う場合には注意したほうがいい。
ちなみにロングビーチは水族館などがある海辺の観光地で、ディズニーシーはもともとはここにできる予定だったのが白紙になったことで、東京にできたという経緯がある場所だ。
ダウンタウンの危険な経験、マジで危ない場所
LA都心部のダウンタウンも危険な場所はたくさんある。アメリカのどの都市のダウンタウンにも共通することだが、一本路地に入っただけで危険エリアになる箇所は多い。
俺はメトロバス当たり前のように毎日使っていたが一度だけ怖い経験がある。ダウンタウンから夜中の0時頃バスに乗ったとき貧困層の黒人と思われる人に囲まれ脅迫されたことがあるので、夜中にダウンタウンからバスを利用するのは避けたほうがいいと思う。
日本人街リトル・トーキョーのすぐ南の『スキッド・ロウ』は極めて危険な地域だ。
俺はスキッド・ロウは危ない場所だとわかっていたが、明るい昼間なら大丈夫だろうと一人でフラフラと歩いていた。気がつくと10人以上の明らかに薬中の顔がグチャグチャの集団に囲まれ、「金出せ」と絡まれ「ない」と言うと殴ってきた。なんとか逃げ切ったが体は傷やアザだらけにヤバい場所だ。
リトル・トーキョーからすぐ側にあるのでその付近を決して近づいてはいけない。