除湿機は不格好でダサいのが当たり前だが、除湿機にさえもカッコよさを求める人にとってはcadoの除湿機『ROOT』はピッタリかもしれない。
一見すると除湿機には全く見えない。Apple製品のような白とシンプルなデザインで初めて見た人は「この大きな物体は一体なんなんだ」と驚くと思う。
梅雨や夏場に湿度が高くなってジメジメすると体調やメンタルにも影響する。湿度が高い季節には除湿機とエアコンを併用することでより快適になって作業効率もあがいう思いで、初めての除湿機として『ROOT 7100』を購入した。
購入後に新しいモデル『ROOT 7200』が登場したので最新版とも検討したほうがいい。
『ROOT 7200』は風量が1.3倍になって衣類乾燥時間が10%短縮され、新しい「内部乾燥機能」によって本体内部のカビの発生を抑えられるようになった。
ほかにも風量弱の送風運転「ナイトモード(除湿機能なし)」が追加され、ピーズガードを使った「除菌消臭モード」はなくなるといった変更点もあるので、値段とも相談しながら決めてみてはどうだろうか。
cado | ROOT 7100 | ROOT 7200 |
---|---|---|
風量 | ⇒ | 1.3倍アップ |
衣類乾燥時間 | ⇒ | 10%短縮 |
内部乾燥機能 | ✗ | ◯ |
ナイトモード | ✗ | ◯ |
除菌消臭モード | ◯ | ✗ |
価格 | 安い | 高い |
『ROOT 7100』を1K一人暮らしの部屋でつかってみて、梅雨の時期だけでなく夏場も部屋が快適になって大満足している。旧モデル『ROOT 7100』のレビューだが、最新モデル『ROOT 7200』との比較も行うので参考にしてもらえると嬉しい。
『ROOT 7200』『ROOT 7100』は「ホワイト」「クールグレー」の2色展開で、俺は『ROOT 7100』のホワイトを購入した。ボックスには大きな本体と説明書だけで梱包はシンプルだ。
性能とデザイン
『ROOT 7100』は最大でコンクリート住宅は19畳まで、木造は9畳まで対応している。
除湿方式は『コンプレッサー方式』が使われているので、『デシカント方式』にくらべて夏場に強く消費電力が抑えられる。デメリットは運転の音がかなり大きいこと・冬場の除湿は不向きな点だ。
除湿した水はタンクを取り出して都度排出するのが楽だが、タンク以外に排気口の下から直接ホースで排水することもできる。
ローラーにはストッパーが付いているので本体の位置を固定できる。
操作方法や機能
ボタンがシンプルで操作は簡単。下から「電源ボタン」「モードボタン」「風量ボタン」「タイマーボタン」「ピーズガードボタン」がある。
『モードボタン』は「除湿」「衣類乾燥」「除菌・消臭(除湿機能なし)」。『風量ボタン』は「自動」「弱」「強」、「自動」は適正な風量に自動的に切り替わる。『タイマーボタン』は「1時間」「4時間」「8時間」。『ピーズガードボタン』は除湿・衣類乾燥時にピーズガードを使うときのボタンだ。
その上には「インジケータの明るさ調整ボタン(ライトを暗くできる)」と「スイングボタン」の2つのボタンがある。
また12時間を超えると自動的に停止するので12時間以上の連続運転はできない。
自動で風向を変えられる
『スイングボタン』を押すと上下に風向を自動で変えられる。
左右の動きは手動で自動では動かせない。
ピーズガード
「ピーズガードボタン」は除湿・衣類乾燥しながらピーズガードで除菌ができるモードで、ウイルス・細菌やニオイを除去してくれる除菌・消臭剤『ピーズガード』がないと使うことができない。
ピーズガードを入れるための容器の中にいれて使う。
使い方・メンテナンス
俺は除湿機は梅雨から夏にかけて使っている。それ以外の冬の期間は邪魔にならない場所にしまっておく。
デスクの隙間にいれて「除湿」モードの「強」で使うことが多い。本体の周り20cmと高さ50cm以上はピーズガードの効果を発揮するために離すことが推奨されているが、俺はピーズガードは使わないので無視して使ってしまっている。除湿効果を十分に発揮させるなら空間が空いた部屋の中心に置くほうがいいと思う。
洗濯乾燥機を使うと乾燥時にたくさん湿気がでるので、乾燥時に洗濯乾燥機がある玄関で使うこともある。ローラーがついているので場所を変えるのも楽だ。
タンクと排水
除湿でタンクに溜まった水の量が目で見て確認できる。タンクの容量は3.5Lと大きいので水を捨てる頻度も少なくて済む。
タンク以外に別で用意すればホースで排気口の下の口から排水することもできる。
タンクが満パンになると赤く点滅して知らせてくれるのでわかりやすい。
溜まった水を捨てる
溜まった水の取り出しは、スライドさせて取っ手を使えるので楽に行える。
溜まった水は端っこの小さな隙間から流す。
フィルターの掃除
フィルターの掃除はホコリを拭くだけなので簡単に行える。
最大の不満点『音がメッチャ大きい』
ROOT 7100の最大の不満点はとにかく音がうるさいことだ。
日常的に使う最も静かな「除湿」モードの「弱」でも人がうるさいと感じる音量60dB以上ある。俺の部屋だと「弱」ではあまり除湿効果がないので「強」で使うことが多いので、65dB近くあってかなり大きな音がする。
最も音が大きい「衣類乾燥」モードの「強」は68dBで騒音に感じるレベルのデカさだ。
除湿機の近くで測定したので実際の音は少し小さいと思うが、人がいる位置から除湿機が近かったり部屋が狭ければ音はかなり気になると思う。
長期間使ってみた、気になる点
cadoの除湿機を使い始めてから梅雨だけでなく真夏でも部屋がサラッとして気持ちよくなった。夏はエアコンと併用して使うことが多く、エアコンの温度を上げてもジメジメ感がないので部屋での作業も快適だ。
ただ今後使うかは正直悩んでいる。一つはサイズが大きいので狭い部屋でスペースをとってしまう。もう一つは自動で湿度を保つ機能がないので効きすぎて喉がカラカラになることが結構ある。そして一番の悩みは部屋で音楽が快適に聴けなくなるほどの音の大きさだ。
どの除湿機でも当てはまることだが、電気代はそれなりにかかるし、排出される空気が暖かいので少し気温が上がるのも不満点だ。
操作方法が簡単で除湿機としても性能が高く唯一無二のカッコいいデザインなので、俺のように魅かれたなら購入を検討してもいいと思う。